猫にとって高いところに登るという行為は、安心できる場所を確保するという習性の一つであると思います。
ということで、ベランダに設置できるキャットタワーを作りました。
製作工程
実は以前にも作っていたのですが、1,2年で木材が劣化して変色、爪とぎでボロボロになってしまいました。
そこで、以前作ったキャットタワーを解体して、新しいものに作り変えることにしました。
ということで製作の流れは次のようになります。
- 解体
- 設計
- 材料加工
- パーツ作成
- 組み立て
解体作業は主にビス止めしてあるところを外すだけです。
材料は解体したものを加工して使うので、足りない分はホームセンターなどで購入します。
組み立てはビスを使わずにできるよう設計しました。
1.解体
以前作ったキャットタワーは、ほとんど材木をビスで固定しただけなので、耐久性に不安がありました。そして予想どおり解体作業中に崩壊寸前だったことがわかりました。
回収した木材はかなり傷んでましたが、想定してたよりも使える部材がたくさんありました。
木材は使える部分をカットすると、 70cm ☓ 70cm ☓ 180cm になりました。
やや小さめですが、今回はしっかりしたものを作ろうと考えました。
設計:
前提条件として「ビスを使わない、手で組み立てられるようにする」ことなので、そのように設計しました。
まず考えたのは、側面の枠を土台パーツ(床面)と屋根パーツ(天井面)で挟んで倒れないようにするということです。
これなら、側面パーツを少し手直して、土台(床)パーツと屋根(天井)パーツを新たに作成するだけで完成します。
足場板は以前作った”階段構造”が好評だったので残して、側面枠の強化とパーツをつなげる補強材(橋渡し材)でさらに頑丈な足場にしました。
作業:
なかなか時間が取れずに、完成までかなり遅れましたが、なかなか上手くできたと思います。
木工加工技術は短期学校で学んだことをそのまま活かして作りました。
加工方法の詳細につきましては別途にご紹介できればと思っています。
各パーツの画像:
完成:
猫たちの声なきプレッシャーと戦いながら、ようやくの完成。
本当は図面通り側面木枠に補強材を入れたかったのですが、もうこれ以上時間をかけられないとの考えで、今回はあきらめました。
完成品は結果として、若干の揺れがあるものの、なんとか使えるものになったのではないかと思ってます。
また、前回できなかった防腐処理を兼ねた塗装ができたので良しとします。
組み立て作業はビスなど一切使わず、木組みのみで上下の溝に挟み込むだけです。
最後に逃走防止と虫よけの網など張ってみました。
ちなみに今回使った材料は全部込み(工具は抜き)で1万円ぐらいでしょうか。
時間があれば詳細をご報告します。