以前に中古で購入したノートパソコンにlinux mint 20.1 をインストールしました。
今回はそのlinux mint に USB無線lan を使ってインターネットに接続してみました。
ひと昔前ならlinuxに無線lanアダプタを使うために専用のドライバが必要であったので、ドライバのダウンロードからビルドしてインストールまでの作業を自分でやらなければならなかったので大変でした。
しかし、最近ではインターネットにつなぐだけで必要なドライバを探してくれるので非常に助かります。
そこで今回は無線LAN設定の手順についての備忘録をまとめました。
1.USB無線LANを認識しているか確認
wifiアダプタが点滅していない時点でおそらく使えません。
一応は次のコマンドでwifiが認識されて使える状態になっているかを確認します。
$ ifconfig
$ iwconfig
次にUSBデバイスが認識されているかを確認します。
$ lsusb
ドライバ名が分かればドライバの有無を確認します。
2.ドライバの有無を確認
今回使うwifi子機モジュールはBUFFALO WI-U2-433DMS ですので、rtl8812au (rtl8821au) が対応しているドライバとなるようです。
そこで次のコマンドで対応するドライバが入っているかを調べました。
$ lsmod | grep rtl8812au
入っていない場合はドライバのインストールが必要です。
3.ドライバのインストール
大抵はgithubにまとめられていることが多いので利用させていただきます。
$ git clone https://github.com/aircrack-ng/rtl8812au.git
バージョンアップでドライバが消されないようにするために DKMS もインストールしておきます。
$ sudo apt-get install dkms
クローンしてきたrtl8812auのディレクトリに移動します。
$ cd rtl8812au
ビルドしてインストールします。
$ sudo make dkms_install
アンインストールは次のコマンドです。
$ sudo make dkms_remove
これでUSB wifiアダプタをPCに差し込めば認識されるはずです。
4.PCのBIOS設定を確認
これで認識されなければ、その他の要因として考えられるのはBIOSの設定を見直すことです。
今回、私自身wifiがつながらない理由に悩んでいた原因がこれなので忘れないように残しておきます。
まず、コマンドからkill list を調べます。
$ rtkill list
0 : phy0 : wireless LAN
Soft blocked : no
Hard blocked : yes //yesの場合はBIOS設定を見直す必要あり
ハードウェアの使用がブロックされているのでBIOS設定を見直す必要があります。
$ rtkill unblock all //blockを解除するコマンド
コマンドでもブロックは解除できますが一時的なもので再起動すればブロックされます。
ですのでBIOS設定を変更します。
PCを再起動して「F2」キーを押しますとBIOS設定画面に移動します。(この辺はPCによりBIOS設定画面に入るキーをお調べ下さい)
BIOS設定の詳細にて「ワイヤレス・ネットワークを使用する」が選択されているかを確認して下さい。(なければ別の原因でwifiが認識されません。)
「使用しない」の場合は「使用する」に変更して設定を保存、終了します。
PCが立ち上がってUSBwifiアダプタが認識されていればOKです。
まとめ
NECのLavei系のPCはセキュリティの理由でBIOS初期設定が「ワイヤレス・ネットワークを使用しない」になっているので注意が必要です。
ドライバをインストールしてもwifiアダプタが認識されない場合はこちらをまず疑ってみることをお薦めします。
なお、NEC公式ページではワイヤレス・ネットワークの説明でBIOS設定以外でも「Fn」+「F2」でwifiのON・OFFの切り替えができるそうです。