現在、我が家には4匹の猫がいます。
そのほとんどは子猫のときに野良のような生活をしていた猫であり、食べ物を求めて家に来るようになったり、悪い環境で生存していたところを保護した猫です。
そういったことで猫との出会いは、およそ不幸な状況であることが多く、何もしなければすぐに死んでしまうときもあります。
そこで、実際に「猫(子猫)と出会ったら、どうすれば良いのか?」ということをまとめてみました。
子猫を保護したらするべきこと
家に食べ物を求めて来る子猫については、食べ物を与えて様子をみます。
何度か食べ物を与えていると慣れてきますので、そしたら保護します。
その後は病院へ行き、健康状態のチェックをします。
思わぬ病気で命を落とすかもしれませんので、必ず行くようにしたほうが良いです。
悪い環境で保護した子猫は、かなり弱っている場合が多いため、保護してすぐに動物病院へ連れて行った方が良いです。
元気そうに見えても数日で急変して死に至るケースもありますので、なるべく早く動物病院へ行って下さい。
病院から帰ったら、暖かく薄暗い落ち着ける場所に居させて下さい。
複数の猫がいる場合は隔離して、しばらく会わせないようにする必要があります。
食事については病院から何か指示があればそれに従い、なければ子猫用のフードまたは飲料を与えて下さい。
警戒して落ち着かない猫も決して無理なことはせず、ゆっくりと慣れていくことを待ちましょう。
また、外にいた子猫はノミが多いので、ノミ取りを行う必要があります。
専用の ”ノミ取りクシ” を使う場合は「少量の(食器用)洗剤を入れた水」を用意しておき、とれたノミを入れます。

猫を洗ってノミをとる場合は、洗面器など深めの容器にお湯(40度ぐらい)を入れてから、お湯に猫用のシャンプーなどを数滴混ぜて猫を浸からせます。
すると溺死したノミが浮いてきますので、そのまましばらく放置して、その後はトイレに流します。
シャワーなどで洗いたいところですが、ノミが生きたまま流れて後々出てくる可能性もあるので、やはり洗面器などを使ったほうが良いと思います。
トイレについて、来たばかりで猫砂トイレに行かない場合があります。
そんなときは 大きめの ”ペット(犬)用尿シート” を居場所に敷いてあげると良いです。
慣れるまで、かなり時間を要する子猫もいますので、気長におおらかな気持ちで待ちましょう。
猫と暮らすために大切なこと
子猫が来て、ある程度の日数が経つとメスは避妊手術をする必要があります。
一般的には生後6ヶ月程度ということですが、保護猫の場合は分かりませんので、獣医師さんに判断してもらいましょう。
避妊手術の時期は遅くなるほど、猫への負担が大きくなるということですのでなるべく早めが良いと思います。
また、避妊手術を受けた猫は、傷の痛みやストレスから餌を食べなくなることがあるので、食欲をそそる風味がしっかりついたキャットフードがおすすめです。
何か異変があれば、すぐに避妊手術を受けた病院へいきましょう。
避妊手術をせずに放置すれば、猫の妊娠・出産は毎年行われ、毎回3〜6匹の子猫が生まれます。
つまり、4年も放置すれば20匹ぐらいになるということです。
これでは猫の食費等で家計は苦しくなり家も荒れ放題、結局は保健所送りや捨て猫になってしまい ”不幸な猫の連鎖” となります。
オスの去勢手術については私個人の意見では、やってもやらなくても良いと思いますが、獣医師の意見を参考にして下さい。
ということで、猫と楽しく暮らしていくためにも避妊手術は必ずやりましょう。
一時保護、里親を探す
猫を保護したら「住んでいる家で猫が飼えるかどうか」という問題があります。
集合住宅などは騒音、臭いやノミ、ダニ、壁のキズ、汚れがひどくなるという理由でペット不可となってる場合が多く、必ず守る必要があります。
どうしても見捨てられない子猫がいた場合は、一時保護ということになり、親戚・知人などを頼りながら、すぐに里親を探さなければなりません。
やむを得ずペット不可の物件での一時保護となる場合は、なるべく音が響かないようにして、部屋中を歩き回ることがないように閉鎖的な居場所を準備する必要があります。
折りたたみの大きめのゲージがあると便利です。

そして、後々のトラブルを避けるためにも、家主(貸主)にその旨を伝える必要があります。
次に里親の募集ですが、せっかく保護できても里親探しに失敗すれば意味がないので慎重に行うことが大切です。
まずは安心して里親探しができる環境が必要です。
現在里親探しを手伝ってくれる団体やサイトが多数ありますので、頼りにしてみましょう。
里親探しは一言で「大変である」ということ、根気よく続けることが大切です。
私自身もビラや、里親探しサイト、スーパーなどの情報コーナーなど利用してみましたが、タイミングが合わずに、なかなか難しかったことを記憶しています。
また、早く探すことに焦りすぎて「動物虐待、転売など目的とした連中」に渡してしまう可能性もあります。
ですから、焦らずに様々な情報を頼りにしながら慎重に里親探しを行うようにしましょう。
まとめ
今回は「子猫を保護したらどうすればよいか?」ということで、実際に子猫を保護した方が何かの助けになることを願い投稿しました。
自身の経験から、これだけは「必ず知っておかなければならない」と思ったことを簡単にまとめたものですので、詳しく知りたい方は他のサイトを参考にして下さい。
子猫はとても可愛いのですが、一生を面倒見ていくのはとても大変なことです。
真剣に「家族の一員」であるということを考えなければならないと思っています。
しかし、実際には「今が楽しければ良い」という方が多いのも事実です。(かつての自分もそうでした)
この考えは正しいと思いますが、後々「不幸の連鎖」となりますので、この投稿を見直していただき、ちゃんと考えてもらえると嬉しいです。
いろいろと厳しいことを言ってますが、「必ずやるべきことをやる」だけですので、あとは猫に癒やされながら楽しい毎日を過ごしましょう。
最後に「猫の一生は短い」ですが猫にとって、それを「楽しかった一生」にすることができるのは飼い主さんだけだと思いますので、猫との生活を気楽に楽しんでください。